新しい絵の会の機関誌
「美術の教室」


68号表紙


B5版 100ページ

カラー2ページ、図版多数

年2回 4月、11月発行

購読料 2,000円(年2冊)

郵送料 480円(2冊)

絵の会の総力をあげて編集している美術の教室。本誌があれば、美術教育の今日的課題や実践が読者の手元にとどけられます。




美術の教室68 2000年5月新しい絵の会編集

目次

とびらのことば




美術の教室68目次


    
とぴらのことば ……………………………………編集委員会 ……5

●特集 私たちの「造形あそび」
和光小の「総合学習」と子どもの表現
たんけん・はっけん・やってみる
■特集1 私たちの「造形あそび」
論文
 「造形あそぴ」をどうとらえるか …………………………………横山裕(東京) ……6
実践
○つくる、あそぷ ………………………三門和代(大正保育園) ……14
○「おもしろいものできたよ」 ……………………中山伸子(わかぱ保育園) ……16
○あおむしだいすき! …………………………塩原謙(玉川保育園) ……19
○みて! いいものできたよ! ……小倉京子 宮林佳子         
……田嶋志乃 谷合美保(さくらぎ保育園) ……22
○秘密基地づくりの実践を通して ………………………石栗亜希(天龍小学校) ……25
○動物と遊ぽう ………………………中鴫明美(吉田小学校) ……28
○粘土作りは楽しいな ……………………出浦笑子(小鹿野小学校) ……30
○造形表現のなかでの「遊ぴ」について考える ………………………高木堆芳(方南小学校) ……32
○パブル時代の造形あそぴから リサイクル時代の造形あそぴへ ……………………岡倉日出夫(明石小学校) ……36
○子どもの思いを生かす“造形あそぴ” ………………鈴木秀尚(光が丘第五小学校) ……38
○私の造形あそぴ ……………………飯原洋子(垂水養護学校) ……40
■特集2 和光小の「総合学習」と子どもの表現
 たんけん・はっけん・やってみる ………………………行田稔彦(和光小学校) ……44
○からだ全体で学ぷアイヌの文化 ……………………下鳥孝(和光鶴川小学枝) ……58
■実践記録
○描きたい気持ちが湧き出すとき …………斎藤美智子(福島 さくら保育園) ……64
○先生 一枚の絵から子供のことが ……………小野トミ子(川口 神根小学校) ……69
○風景画と自画像デッサンの表現を通して(中3) ………………………………菅野偉男(福島) ……75
■箕田源二郎氏をしのぶ
○弔辞 …………………………………………君島主一 ……81
○箕田源二郎氏の残したもの …………………………………………中谷隆夫 ……83
■投稿・他
○美術館めぐり 上野誠版画館の紹介 …………………………………田島隆(長野) ……85
○全国教研の紹介 …………………………………山崎晃(埼玉) ……87
○教科書間題 ………………………………小菅盛平(東京) ……89
○研究部より・お詫ぴ …………………………………………………… ……95
○福島大会案内 …………………………………………………… ……96
○事務局通信・編集後記 …………………………………………………… ……98

○表紙の絵 善行中2年



とびらのことば

受け継ぐべきものは何なのか。 (編集委員会)

「新しい絵の会」の運動も、いつのまにか40年を越えました。創立者の一人である箕田源二郎氏が亡くなられ、最近は、この運動を実践的に高めていった現場の先生方が次々に退職されて、寂しい限りです。現場では2002年の新学習指導要領にともなう移行で、カリキュラムが大きく変わり、今までの教育の在り方や内容までも検討を迫られています。
今回の特集は美術教育そのものに関わるであろう授業の内容と教育システムのあり方について取り上げてみました。一つは6年生まで拡大される という「造形あそび」の授業実践の検討、もう一っは「総合的学習」に関してです。
「造形あそび」を考えるに当たり、編集部ではいろいろな地域での実践例を取り上げ、会としての検討を行ってきました。言葉の解釈や実践分野、 内容など、受け取り方もそれぞれで、なかなか苦労しましたが、現時点での方向性は示すことができたのではないかと考えています。
もう一つの「総合的学習」についてはすでに何年も前から実践している和光学園を取り上げました。教科中心の今までの学習形態を変え、子どもたちの生きる力を育んでいるように思うからです。公立の学校に果たしてどれだけ、有効なのか、基礎的な学習の心配はないのか、まだまだ、検討すべきことは多いように感じます。
いずれにしても、今までのようにじっくり、ゆっくり自分の生活を見つめたり、思いを色や形に託していた時間は削られ、言ってみれば、刹那的な対応を迫られていくように感じます。
時代に即しながら、子どもたちの生活を見つめ実践してきた私たちの運動もまた、今までの成果に安住できるわけではなく、脱皮しつづけなければならないのでしょう。世代が交替しつつある「新しい絵の会」も美術救育の本質を探りつつ、継承すべき内容を明確にしていかなくてはならないと思っています。


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