新しい絵の会の機関誌
「美術の教室」


81号表紙


B5版 80ページ

カラー2ページ、図版多数、付録CD-ROMつき

年2回 5月、11月発行

購読料 2,000円(年2冊)

郵送料 160円(2冊)

絵の会の総力をあげて編集している美術の教室。本誌があれば、美術教育の今日的課題や実践が読者の手元にとどけられます。




美術の教室81  2006年11月 新しい絵の会編集

目次

とびらのことば




美術の教室81
目次

        

81号の特集

◎特集「神戸からの発信
ー関西の実践に学ぶー」

とぴらのことば ……杉本雅士(編集委員長) ……5
■特集 関西の実践に学ぶ
*−アート・プロジェクト−の取り組み(3)
   アートセレモニー阪神大震災の思いを表し集う活
……・神吉 脩(兵庫・加古川市立山手中学校) ……6
*お話の絵『ヘチとかいぶつ』(韓国昔話)
―太陽を思いきりはき出すヘチのカ強さをあらわす―
………川奈 緒(奈良教育大学附属小学校) ……12

*『ドッチボール』(紙版画)
 ―動きに着目しながら、忘れられない場面をあらわす―

………小野はぎ(奈良教育大学附属小学校) ……17
*はりこのおめん〜5年生〜 …大重裕紀子(兵庫・加古川市立氷丘小学校) ……24
*「木」でつくる
   丸い小さな引き出しのオルゴール
‥‥‥‥‥志水昌弘(加古川市高砂市組合立宝殿中学校) ……28
*「多様な価値観を育む」聴覚障害児への美術教育 …荻野 剛(滋賀県立聾話学校) ……34
■全国大会報告
第47回新しい絵の会 神戸大会をふりかえって …辰巳三郎(現地事務局長) ……39
■実技講座
*はじめての美術 わたくし流「絵の具入門 …小菅盛平(和光鶴川小学校) ……41

*「リサイクル楽器を作ろう」
   −お菓子の空き缶容器を使った一弦ギター

…………足立晃一(兵庫県) ……45
■新美術館訪問   
信濃デッサン館 〜夭折の画家たちが伝えるもの〜 ……江渡英之(和光中学校)) ……48
■特別企画

戦時下の画学生
 −女子が経験した開戦から終戦まで−(下)

…小島八重子(神奈川絵の会) ……53
■実践報告
*生活を絵で綴る子どもたちに育てる指導について
……………松浦龍子(やなせ幼稚園) ……59
*絵を描くときの気持ちを大切に …………………田中経子(埼玉絵の会・アトリエえるぶ) ……66
*子どもが変わるとき、表現も変わる
   −中学年の表現活動を通して学んだこと−
…………大平陽代(埼玉県越谷市大袋北小学校) ……70
書評
「アートによるコミュニティ活動の実践」(明治図書)
…………中谷隆夫(絵の会常任委員) ……76
■読者のページ …………………編集委員会 ……78
■冬・春合宿研・全国大会案内 ……………………………… ……80
■付録CD
事務局通信、あとがき

表紙の絵  ○壁画「震災と人権]       中学3年
裏表紙の絵  ○張り子の右面「たいようさん」  小学5年
 ○木で作る「オルゴール」      中学2年
カット     杉本雅士・法政二高美術部


とびらのことば

神戸からの発信

杉本雅士(美術の教室.編集委員長)

 2006年8月。神戸市三宮において「新しい絵の会」全国大会が、全国から500名近い参加者を得て開催されました。
 その地は、10年あまり前に未曾有の大地震に見舞われた地でもあります。

 1995年1月17日(火)
 午前5時46分
 マグニチュード      7.3
 死者            6,434人
 負傷者         4 3,792人
 全壊・半壊家屋  249,180棟
        460,357世帯

 想像を超える惨状をもたらした阪神淡路大震災から、すでに1O年の時が流れました。
 当時、映像でその状況を見ただけの私にとって、神戸の町は他と変わらぬたたずまいに映りましたが、いたる所にその痕跡、傷跡が残されていることを、現地の方々の説明で知らされました。
 一瞬にして未来を奪われてしまった人々、癒えることのない悲しみを抱えなければならなかった人々を思う時、人間の無力さを感じずにはいられません。
 しかし悲しみを乗り越え、未来に向かって進もうとする足取りも、また、確かなものであり、人間の持っ勇気と力強さも同時に感じられました。

 本号では、神戸大会の実践報告を中心に、関西の実践を掲載致します。前号から始めた付録CDも充実した内容となりました。

 神戸からの発信が皆様のところまで届きますように・・・

2006年11月

美術の教室81


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