新しい絵の会の機関誌
「美術の教室」


89号表紙


B5版 82ページ

カラー2ページ、図版多数、付録CD-ROMつき

年2回 5月、11月発行

購読料 2,000円(年2冊)

郵送料 160円(2冊)

絵の会の総力をあげて編集している美術の教室。本誌があれば、美術教育の今日的課題や実践が読者の手元にとどけられます。





美術の教室89  2010年11月 新しい絵の会編集

目次

とびらのことば



美術の教室89

目次

        

89号の特集

◎特集 描く楽しさ 作る喜び

とぴらのことば ……………………………杉本 雅士(編集委員長) ……5
■ 描く楽しさ 作る喜び
○巻頭文 「『描く喜び』を求めて」 …………今関信子(神奈川・綾瀬市立天台小学校) ……6
○今関レポートから考える ……薮内 好(新しい絵の会研究部・千葉大学講師) ……13
●「描ける自信 描きたい意欲を育む」
     お話の絵『ももいろのきりん』
……………鈴木慶子(神奈川・やなせ第二保育園) ……14
●「子どもたちとの関わりを通して」 …………………伊藤真知子(東京・さくらぎ保育園) ……19

●「なかまとともに描く
     お話の絵『だごだごころころ』の取り組み

…………………入澤佳菜(奈良教育大付属小学校) ……23
●「表現のたのしさ、おもしろさ、ゆたかさを!
     『初夏の風を感じて』を描くことを通して
………加藤登紀子(大阪府八尾市立西山本小学校) ……28
●「一本のボールペンから線を、イメージを重ね広げて」
     −6年生・夢のマイ スクール タウンの実践から−
…………大重裕紀子(兵庫加古川市立氷丘小学校) ……33
●「元気すぎる子どもたちが 図工を通して育ってきたこと」 ……佐々木由美子(埼玉・越谷市立大沢北小学校) ……37
 ●「時間をかけて描くこと(つぶされた空き缶)」 ………中村雄二(兵庫・香美町立香住第一中学校) ……42
●「もの作りや表現することを楽しめる子に ……………………阿野美佐子(京都・特別支援学級 ……48
■子どもたちへの評価と励ましはどうあるべきか
 「文科省がすすめる評価・評定」一私たちはどう考えるか
…………………………………江渡英之(和光大学) ……53
■神戸大会・基調提案その後
  表現者としての子どもたちの思いに耳を澄ましたい
…………………渡邊智恵子(新しい絵の会研究部) ……60
■神戸大会報告 ……………………………辰巳三郎(現地事務局長) ……63
■楽しい実技講座
●「個人用絵の具をはじめて使うときの指導」
    『動物のさんぽ』の実践を通して
………………………………横山 裕(東京絵の会) ……65
 ●「クレヨン・パス《その1》」
     〜あなたも描いてみましょう〜
………………………………大島早苗(横浜絵の会) ……69
■追悼文
 ●「オ・ルヴォワール 矢野昭雄さん」
………………………………向井 進(埼玉絵の会) ……73
 ●「田島一彦先生 ありがとう!」 ……………………………倉林一雄(秩父はんの会) ……75
■みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい・美術分科会・報告
 「美術教育とは、人間を育てる学びです」
−教育研究全国集会2010in和歌山−
……………………………薮内 好(千葉大学講師) ……77
■書評
 「奇跡の学校 −おといねっぷの森から−」石塚耕一著
…………………中谷隆夫(新しい絵の会・編集委員) ……79
■全国大会案内 ………………………………………………………… ……80
■付録CD ………………………………………………………… ……82
■事務局通信
あとがき


とびらのことば

「描く楽しさ 作る喜び

杉本 雅士(新しい絵の会・編集委員長)

 「新しい絵の会」は半世紀の長い道のりを終え、一世紀に向けての一歩を歩み始めました。
 今号では、その端緒となる夏の神戸全国研究大会の報告を兼ねながら、「描く楽しさ・作る喜び」と題して特集を組みました。前号は「描かない子・描けない子」を取り上げ、今大会の基調提案もそれにつながるものでした。そして、今回の特集もその流れの中で、「描き・作る」ことが子どもたちの主体的な活動として位置付き、「楽しみ、喜び」を持って取り組めるようになるために何が必要なのかを共通のテーマとし、実践を通して様々な視点から報告して頂きました。
 題材選び、教師の言葉かけ・評価、子ども同士の共感と励まし等々、子どもの自信と新たな要求が形成される取り組み、そしてそこにある人間関係が見て取れます。
 一方、新学習指導要領の実施に伴い、文科省からは、子どもの励ましとなるべき評価とはかけ離れた「評価・評定」が押しつけられようとしています。そもそも評定がなじまない活動であり、縛られないにこしたことはないのですが、その意図や方向性をしっかりととらえておきたいと思います。「楽しさ・喜び」を獲得するための評価のはずが、競争原理の中にはまり込んだり、子どもたちにとっての大きなプレッシャーとなってしまう可能性をはらんでいるからです。
 実践報告の後ろに、江渡英之氏(和光大学)の研究論文『文科省がすすめる評価・評定一私たちはどう考えるか』も掲載しております。その違いを確認しながらお読み頂きたいと思います。

2010年11月

美術の教室89


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