教師と父母のための美術教育誌新しい絵の会編集・発行
「美術の教室」


94号表紙


B5版 96ページ

カラー2ページ、図版多数、付録CD-ROMつき

年2回 5月、11月発行

購読料 2,000円(年2冊)

郵送料 160円(2冊)

絵の会の総力をあげて編集している美術の教室。本誌があれば、美術教育の今日的課題や実践が読者の手元にとどけられます。






美術の教室94  2013年5月 新しい絵の会編集

目次

とびらのことば




美術の教室94

目次

        

94号の特集

 画材と表現 part2一画材と表現一
        

とぴらのことば …………………………………………杉本 雅士(編集委員長) ……5
■特集
◆巻頭論文 一版画のよろこびと特徴−
「よろこびは共有・特長は生かす版画の教育」
………小菅盛平(元 和光鶴川小学校教諭) ……6
◆実技講座
 *「木版画の指導と実践」木版画の指導例と版画カレンダーの実践 ……………………岩間政信(岩手県小国小学校・岩手絵の会) ……13
 *「木版画の技法」一制作工程に見る木版表現の魅力一 …………飯田 哲(東京 和光中学校) ……18
 *「紙さえあれば・‥」一紙と糊そしてはさみの芸術!紙版画を楽しもう− ……………………………大島早苗(横浜絵の会) ……22

 *「ドライポイント」−その魅力と技法

薮内 好(研究部・千葉大非常勤講師) ……27
 *「手軽に楽しもう・・・版で作る絵」 …………………………三嶋眞人(新しい絵の会事務局・元藤沢市養護学校) ……31
 *「色彩を楽しみながらつくる 様々な版表現」 ……………………………峯川幸子(船橋美術サークルでくの会) ……37
◆論文 戦後木版画教育運動から国民の願う美術教育創造へのあゆみ
「炭やきものがたり」から学ぶこと
…江渡英之(和光大学) ……43
◆論文「版画は庶民の生活をうつす」 …………………………中谷隆夫(新しい絵の会常任委員) ……50
◆版画物語「虹の上を飛ぶ船」とアニメ「魔女の宅急便」 ………………………………江渡英之(和光大学) ……57
■冬季研2012シンポジウム「子どもの瞳が輝くとき」
 一子どもと向き合い、寄り添い、悩み、学び、つながる一
麻生友子(神奈川・小学校)/片山直人(岩手・小学校)/大平陽代(埼玉・小学校)
                   司会:薮内 好(研究部・千葉大非常勤講師))
……59
■実践報告
*幼児・「4歳児との1年間の描画活動を通して」 …………堀 新菜(和光鶴川幼稚園) ……71
*小学校・「雪だあ!」 −表現するおもしろさ、喜びを感じさせたい一 ……………片山直人(岩手県釜石市立小佐野小学校) ……78
*特別支援・「2012若葉学級(中学校/特別支援学級)の子どもたちと」 向井 進(新しい絵の会事務局) ……83
■水彩絵具のはなし(連載第2回)
「グワッシュ・テンペラ・透明水彩」
…………伊東のぶはる(和光小・和光鶴川小学校) ……87
■全国研究集会案内 ……91
■池田栄『子どもアトリエ』絵画展 案内 ……95
■付録CD ……96
 事務局通信・編集後期



とびらのことば

描画材料と技法を知って楽しく表現

杉本 雅士(新しい絵の会・編集委員長)

 本号では「画材と表現」の特集part2として『版による表現』をとりあげました。いわゆ版画ですが、その種類は思いの他たくさんあります。学校の授業では、紙版画、木版画、そしてドライポイントといった版画が一般的だったように思われますが、現在は時間的な制約も影響してか、版画になかなか取り組めない状況もあるようです。
 特集では今あげた版形式はもちろんですが、簡単な版制作を含めて、学校で取り組めそうな版表現を出来るだけ多く取り上げました。参考にしていただき、子どもたちを引きつける要素の多い版画に。是非取り組んで頂きたいと思います。
 描画とは違った魅力や充実感がある版画、特徴はそれぞれですが、講座形式で制作方法や道具、技法等について解説します。子どもの作品も豊富に載せてありますので、付録CDも合わせてご覧下さい。
また、今回は論文が充実していることも特徴です。巻頭では、「版画のよろこびと特長一よろこびは共有・特長は生かす版画の教育−」と題して、小菅盛平氏がその魅力と教育的な意味合いについて、わかりやすく示してくれています。後半では、「戦後木版画教育運動から国民の願う美術教育創造へのあゆみ−『炭やきものがたり』から学ぶこと」と題して、美術教育の草創期における版画と教育、版画と絵の会の関わりについて江渡英之氏が、そして「版画は庶民の生活をうつす」と題して、受けとった年賀状の様々な版画表現というユニークな入口から、中谷隆夫氏が文化・文明とともに発展、変化してきた版画の歴史を東西に渡って解説してくれました。とても興味深いものとなっております。
 特集以外にも、実践報告、水彩絵具の話、そして、冬季研究会のシンポジウム「子どもの瞳が輝く とき一子どもと向き合い、寄り添い、悩み、学び、つながる−」の報告も掲載しておりますので、是非ご覧下さい。


    

2013年5月

美術の教室94


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