新しい絵の会の機関誌
「美術の教室」


79号表紙


B5版 100ページ

カラー2ページ、図版多数

年2回 5月、11月発行

購読料 2,000円(年2冊)

郵送料 320円(2冊)

絵の会の総力をあげて編集している美術の教室。本誌があれば、美術教育の今日的課題や実践が読者の手元にとどけられます。





美術の教室79 2005年11月 新しい絵の会編集

目次

とびらのことば




美術の教室79
目次

        
79号の特集

◎特集「美術カで育つ」

とぴらのことば …………………………… 編集委員会) ……5
■特集
*巻頭論文「美術力で育つ」 ……………三嶋真人(藤沢市立白浜養護学校) ……6
*巻頭論文「絵で表すことの意味」 ………………新津榮(都立足立区立平野小学校) ・・・・・15
*はじめの一歩 …………………幡野尚美(東京・さくらぎ保育園)) ・・・・・21
*Mちゃんの作品から見えてくる心の成長と生きる力を支えた表現活動 …渡邊智恵子(船橋市前原小学校・船橋美術サークルでくの会) ……27
*日本の子どもたちが見た「イラク戦争」(パートU) …………・・・藪内好(千葉・船橋市立芝山中学校) ……33
*「楽しい授業を考える」 …………大多アキ子(都立七生養護学校) ……40
*いろんな子どもがいる・いろんな表現がある ……………関 令子(仙台市立黒松小学校)) ……39
■全国大会報告全国大会を機に「千葉絵の会」の発足 潮田政幸(大会実行委員長・千葉市立犢橋中学校)  ……46
■全国大会記念講演「ジェンダーと美術」 ……………… 若桑みどり(川村学園女子大学) ……48
■「こどもアトリエ展』池田栄・『子どもアトリエ』
絵画展へのメッセージ
……………… 藪内好(絵の会・常任委員) ……60
■地域に根ざす芸術(美術)活動
アート・プロジェクトの取り組み(l)
…… 神吉脩(兵庫県加古川市立山手中学校) ……64
■実技講座
*クレヨン・パス・色鉛筆
      ……………小島八重子(神奈川絵の会) ……70
■実践報告   
*生き生きとした表現めざして ……………森下友子(船橋市立金杉小学校) ……74
*自然素材にこだわって …………辰巳三郎(兵庫県高砂市立曽根小学校) ……82
*卒業制作「15歳のメッセージ」 …………… 小林亜由子(長野県軽井沢中学校 ……88
■新美術館訪間
祐生出会いの館《郷土玩具と孔版画の博物館》
………………………江渡英之(和光中学校) ……94
■読者のページ ………………………………………… 編集部 …100
■冬期研案内 ……………………………………… ………… …102
事務局通信、あとがき

表紙の絵○「桜の木の下で遊ぶ」船橋市前原小学校2年

裏表紙の絵○「ねんどのケーキ」七生養護学校中学部2年
       ○「木の笛一高砂市曽根小学校



とびらのことば

「美術力」とは・・・・・・…

編集委員会

図工・美術がその中心課題とする「感情や感性」「想像力」「表現力」といったものは、実は図工・美術の教科にだけ求められるものではなく、すべての教科に求められるものであり、知的で科学的な活動もその力を抜きにしては成立しないと言えます。
競争原理に組み込まれ、効率的に知識を詰め込むことばかリが求められる教育状況のなかで、学力の不振、思考力の低下や、意欲の減退が問題視されています。
自然との触れ合い、遊び、異年齢を含めた人間との関わり、そういった実体験を通して育まれてさたはずの「感情や感性」「創造的想像力」「コミュニケーションカ」等が弱まってさている事は否定できません。
スイッチーつで切り替えられる、テレビやパソコン、そしてゲームを通したバーチャルで受け身な刺激が、了ども達の生活に占める割合は益々大きくなり、発達に影を落しています。
図工・美術は、「芸術的」「造形的」活動を意図的、計画的に子ども達に保障することを通して、人間の基礎的資質としての力を発達させようとする教科です。もちろん、図工・美術だけで出来ることは限られています。子ども達に豊かな体験をさせる努力が何より必要ですが、限られた体験をどう発達に結びつけるかが、益々重要です。
「美術力」とは………詳しくは本文にゆずりますが、図工・美術が育む力は、人間の発達にとって、人間が人問らしく生きる上で欠くことの出来ない基礎的・基木的な力であリ、よりその活動が大切にされ、輝きを放たなければならない時だと思います。

2005年11月

美術の教室79


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