教師と父母のための美術教育誌新しい絵の会編集・発行
「美術の教室」


92号表紙


B5版 88ページ

カラー2ページ、図版多数、付録CD-ROMつき

年2回 5月、11月発行

購読料 2,000円(年2冊)

郵送料 160円(2冊)

絵の会の総力をあげて編集している美術の教室。本誌があれば、美術教育の今日的課題や実践が読者の手元にとどけられます。






美術の教室92  2012年5月 新しい絵の会編集

目次

とびらのことば




美術の教室92

目次

        

92号の特集

◎新しく先生になった人たちへ
      「図工・美術教育の楽しさと喜びを…」

とぴらのことば ………………………………………杉本 雅士(編集委員長) ……5
■特集
 *「図工・美術教育のめざすもの」 …………………………三嶋眞人(新しい絵の会 事務局長) ……6
 *「図工・美術教育で育てたいもの …………………………………神吉 脩(神戸親和女子大学) ……10
 *「子どもの描く意欲を引き出す題材とは?」
    −テーマの取り上げ方、意欲の持たせ方(教科書を使って)−
……………………………大平陽代(埼玉県桜井南小学校) ……14
 *「子ども達の表現意欲を高めイメージを膨らませる方法と実践」
    −制作中や完成時に大切したいこと−
…………………………渡邊智恵子(新しい絵の会・事務局) ……19
 *「子どもの作品を読み取りながら」
    −作品制作中の子どもとの対話を大切にして−
……………………落合早苗(東京都町田市立大蔵小学校) ……23

 *「担任としての図工」−発見と喜びの日々を−

………………………………………大島早苗(横浜絵の会) ……27
 *「子どもの作品の扱い方について」 …………………田中真奈美(埼玉県久喜市立栗橋小学校) ……32
 *「『評価』と『評定』をどう考えるか(中学校)」 ………………………………………向井 進(埼玉絵の会) ……36
■2011冬季研究集会
□冬季研 シンポジウム「3・11現地〔福島・宮城〕からの報告」 ………………………………藪内 好〔文責〕(千葉大学講師) ……40
□冬季研参加報告
 *「冬季研で発表して」 …………………………玉置美里(奈良県二階堂養護学校) ……52
 *「冬季研に宮古島より参加して」 …………………………岩井久美子(宮古島こども絵画教室) ……54
■実践報告
 *小学校・「感動がなくては描くことができないのです」 ……………………田中基信(兵庫県西宮市高須西小学校) ……56
 *小学校特別支援・「絵の具って楽しい!」 ………………………塚野孝子(東京都江東区立香取小学校) ……61
 *中学校・「秋田版画の取り組み」−農家との交流、木版制作の実践報告− ………………………………飯田 哲(東京都和光中学校) ……65
 *中学校・「一片からの創造 テーブルバターナイフを造ろう」 …………………吉田 拓(埼玉県鶴ヶ島市立富士見中学校) ……69
■新美術館訪問
 *「『15歳の自画像展』をみて」−三嶋眞人、唐木信允指導作品展− …………………中谷隆夫(陶芸家・新しい絵の会常任委員) ……73
 *「『痛ましき腕』に魅せられて」一岡本太郎美術館− …………………………………………江渡英之(和光大学) ……76
■実技講座
 *「誰にでもできる『金属素材を使った授業』」
    資材との出会い→「ペーパーウェイトを作ろう」〈鋳造による制作〉
……………………金阿彌勉(横浜市立いずみ野中学校) ……79
■美術ワークショップ活動 −和光アートスクール研究会の歩み− …………………………………江渡英之(東京・和光大学) ……83
■付録CD
■事務局通信
あとがき



とびらのことば

新しく先生になった人たちへ
  「図工・美術教育の楽しさと喜びを…」

杉本 雅士(新しい絵の会・編集委員長)

 本号の特集は、初めて教壇に立たれた新しい先生や、経験のまだ浅い先生に向けて企画しました。「図工・美術教育」の目指すものは何かをお示しすることから始めて、その活動、取り組みの楽しさと喜びをお届けできればと思います。
 もちろん、経験豊富な先生方にとっても、あらためて「図工・美術教育とは…」を確認する、あるいはご自身の実践を振り返ってみる機会にして頂きたいと思います。また、新しい先生や、若い先生方へのアドバイスの際の一助になることができれば幸いです。
 特集では、たくさんの引き出しを持ったベテランからのアドバイスが中心となりますが、大ベテランであっても、教壇に初めて立ったときと同じ様に、迷ったり、悩んだりしていること。そして子どもたちから新鮮な感動を得ることで、日々頑張っていることも感じて頂けると思います。
 実践報告では、教員生活最後の年を迎えられた先生の、子どもから学ぶことの大切さを語られつつ、温かく包み続ける安定した報告。そして、新任1年目の先生の、体当たりの大奮闘の報告も掲載することができ、興味深い対比となりました。
 また、その他の実践報告も若い先生方にお願いしました。図工・美術を通して、子どもたちとかかわり共に創っていくことの、楽しさと喜びを感じて頂ける報告になっていると思います。
 年末に行われた冬季研修会からは、シンポジウムの内容と参加者の感想を掲載させて頂きました。シンポジウムは「3・11 現地〔福島・宮城〕からの報告」と題して、福島、宮城の教育の現状を中心に報告がなされました。紙幅の関係でその全てを掲載することは出来ませんでしたが、貴重な報告となりました。原発事故への対応や再稼働に向けた動きを見ると、この国は学ぶことが出来ないのかと思ってしまいます。未曾有の大災害は、国・社会の有り様を今一度問い直す事を強く求めているはずです。学ばない国、大人たちが、子どもたちに何を伝え、何を学ばせられるのかと考えてしまいます。自分もその中の一人であり、人のせいばかりにはしてはいられませんが、日本という国に、社会に、誇りと自信をもって語り、伝えられるようになりたいものです。

2012年5月

美術の教室92


戻る

Home

inserted by FC2 system